作成 2010.04.03
更新 2010.04.09
OpenSolaris システム管理メモ
OpenSolaris 2009.06 JeOS Prototype VMImage で確認しています。
基本的な操作は Solaris とおおむね同様ですが、BSD や Linux ディストリビューションの影響も受けているため、パッケージシステムやインストーラーなどの仕様が異なっています。
目次
ラン レベル
キーボード レイアウト
タイムゾーン
ユーザー側のタイムゾーン
BIOS の時刻
サービスの管理
サービスの一覧を取得する
サービスを起動する
サービスを停止する
サービスを再起動する
サービスの設定のリロード
ユーザーの管理
ユーザーの追加
ユーザーの削除
管理者の属性
ディスクの管理
ディスクの一覧とパーティション テーブル
起動時のマウントの設定
現在のマウントの確認
マウント
アンマウント
ディスクのI/O
ハードウェアの変更を検出する
起動完了時のメッセージ
GRUB
一覧を取得する
ラン レベル
Solaris と同じ。
レベル 説明
S シングル ユーザー モード
0 シャットダウン(OK プロンプトへ戻る)
1 管理モード
2 マルチ ユーザー モード
3 マルチ ユーザー モード(サーバー機能の提供)
4 (未使用)
5 電源OFF
6 再起動
キーボード レイアウト
/etc/default/kbd ファイルを編集する。
ちなみに、":" は、日本語キーボードの "+"(シフトの";")に相当。
LAYOUT=Japanese
名前は以下のコマンドで表示されるものを指定する。
kbd -s
タイムゾーン
ユーザー側のタイムゾーン
環境変数 TZ を変更することでタイムゾーンを変更できる。
デフォルトのタイムゾーンは /etc/TIMEZONE ファイルを編集する。
このファイルの実体は /etc/default/init となっている。
TZ の値は、/usr/share/lib/zoneinfo/ にあるファイル名を指定する。
TZ=Japan
CMASK=022
LANG=C
LC_ALL=C
BIOS の時刻
rtc コマンドで設定する。設定結果は /etc/rtc_config ファイルに記録される。
  • BIOS の時刻を UTC にしたい場合
    rtc_config ファイルを削除して再起動しても同様です。
  • pfexec rtc -z UTC
    
  • BIOS の時刻を日本のタイムゾーンにしたい場合
  • pfexec rtc -z Japan
    
サービスの管理
サービスは /etc/rc(数字).d で管理しなくなった。
サービスのデータは /var/svc/manifest/ 配下の xml ファイルに保存されている。
サービスの一覧を取得する
svcs
サービスを起動する
既定ではOS再起動後も自動的に起動する。一時的な起動の場合は、-t オプションを付ける。
pfexec svcadm enable [-t] (サービス名)
サービスを停止する
既定ではOS再起動後もサービスが起動しない。一時的な停止の場合は、-t オプションを付ける。
pfexec svcadm disable [-t] (サービス名)
サービスを再起動する
pfexec svcadm restart (サービス名)
サービスの設定のリロード
ポート番号を変更したりIPアドレスを変えたりなどの時は、上手くいかない場合がある。
pfexec svcadm refresh (サービス名)
ユーザーの管理
ユーザーの追加
useradd コマンドの既定値は以下の通り。
項目 既定値
グループ 1(other)
Shell /bin/sh
ホーム ディレクトリ 自動的に作成されない
/home/(ユーザー名)
パスワード (ロック)
ユーザー追加時に -m オプションを付けることでディレクトリも作成される。
pfexec useradd -b /export/home -g staff -m -s /usr/bin/bash user1
pfexec useradd user2
パスワードがロックされているので設定する必要がある。
pfexec passwd user1
ユーザーの削除
削除時に -r オプションを付けることでホームディレクトリも削除される。
pfexec userdel -r user1
管理者の属性
/etc/user_attr でユーザーに属性を設定することにより、許可されたコマンドが pfexec で実行できるようになる。
pfexec は sudo のようなもの。
テキスト フォーマット中で、qualifier,res1,res2 は2010年4月現在 "Reserved for future use." となっており効果はない。 また、attr は ";" で複数のキーを指定できる。 つまり、qualifier,res1,res2 の存在意義が無いため、今後仕様変更される可能性が予想される。
# Format
# user:qualifier:res1:res2:attr
#  attr := auths - auth_attr(4)
#          profiles - prof_attr(4), pfsh(4), /etc/security/policy.conf
#          roles - ロールを指定
#          project - project(4)
root::::type=role;auths=solaris.*,solaris.grant;profiles=All;lock_after_retries=no;min_label=admin_low;clearance=admin_high
user1::::profiles=Primary Administrator;roles=root
ディスクの管理
ディスクの一覧とパーティション テーブル
format コマンドで物理ディスクの一覧が表示される。
ディスクを選択後、verify でパーティション テーブルの一覧が表示される。
終了は quit で。
format
format> verify
format> quit
起動時のマウントの設定
ディスクのマウントは /etc/vfstab から ZFS ストレージ プールへ変更になった。
ストレープ プールとして使用されている物理ディスクの一覧を表示する。
zpool list
ストレージ プールの現在のマウントを表示する。
zfs mount
ストレージ プールの論理ボリュームを表示する。
zfs list
一連のライフサイクルは以下の通り。
pfexec zfs create rpool/export/home
pfexec zfs set mountpoint=/export/home rpool/export/home
pfexec zfs mount /export/home
pfexec zfs unmount /export/home
pfexec zfs destroy rpool/export/home
ZFS 以外の領域は /etc/vfstab を使用する。
/etc/vfstab
#device         device          mount           FS      fsck    mount   mount
#to mount       to fsck         point           type    pass    at boot options
#
/devices        -               /devices        devfs   -       no      -
/proc           -               /proc           proc    -       no      -
ctfs            -               /system/contract ctfs   -       no      -
objfs           -               /system/object  objfs   -       no      -
sharefs         -               /etc/dfs/sharetab       sharefs -       no      -
fd              -               /dev/fd         fd      -       no      -
swap            -               /tmp            tmpfs   -       yes     -

/dev/zvol/dsk/rpool/swap - - enc-swap - no -
現在のマウントの確認
mount コマンドでも確認できるが、/etc/mnttab の方がわかりやすい。
cat /etc/mnttab
マウント
例の場合は、solaris の iso イメージを /mnt/solaris-image へマウントする。
pfexec mount -F hsfs /images/solaris.iso /mnt/solaris-image
アンマウント
pfexec umount /export/home/osol
ディスクのI/O
fsstat コマンドで、マウントポイントやファイルシステム単位で確認できる。
詳細は要調査。
fsstat vfs
fsstat /
ハードウェアの変更を検出する
/reconfigure ファイルを作成し、再起動する。
pfexec touch /reconfigure
起動完了時のメッセージ
/etc/issue に記述されている。
GRUB
一覧を取得する
/rpool/boot/grub/menu.lst に保存されている。
x86 版の場合は以下のコマンドで確認できる。
bootadm list-menu
タグ: OpenSolaris

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