作成 2010.01.11
更新 2010.01.11
更新 2010.01.11
Windows Server 2003 R2 で NIS サーバーを構築する
前提条件
検証環境を作ろうとしたら思い出せなくなっていたので。
Windows のNISはマニュアル通りに動作しないので、新規構築するのなら Active Directory の LDAP 認証をおすすめします。
証明機関を作れば LDAPS も使えるし。
- Windows Server 2003 R2
- Active Directory 構築済み
- Windows Server 2003 R2 CD の Disk 2 を準備
- 標準のコンポーネントでインストール
SFU をインストール済みの場合は影響する属性が異なるため、LDAPで認証する際にLinux側の設定が異なります。 - パスワードの同期は AD → NIS の一方通行
- NIS グループのネストは効果が無い
- 日本語のアカウントは使用できない
コンポーネントのインストール
- Windows コンポーネントの追加と削除を開く
- Active Directory サービス/UNIX 用 ID 管理 配下の三つ
NISサーバー
パスワード同期
管理コンポーネント - Windows Server 2003 R2 Disk 2を要求される
- 再起動
NIS サーバーの準備
- 管理ツール/サービス
Server For NIS を自動へ変更する - 管理ツール/UNIX 用 Microsoft ID 管理
- パスワード同期 - 右クリック - プロパティ
- 設定 タブ - 暗号化/暗号化解除キー - 新しいキー (とにかくデフォルトでない状態に変更する)
- 構成 タブ - Windows から NIS (AD) へのパスワード同期を有効にする - オン
- NIS サーバー - (NIS ドメイン名) - 右クリック - UNIX パスワードの暗号化
暗号化の方法 - md5 (crypt では Linux で認証できない) - NIS サーバー - 右クリック - サービスの開始
- パスワード同期 - 右クリック - プロパティ
初回同期の設定
- UNIX グループの作成
- 管理ツール - Active Directory ユーザーとコンピュータ
適当にグループを作る - (作成したグループ) - ダブル クリック - UNIX 属性 タブ
NIS ドメインを設定すると自動的に GID が設定される
- 管理ツール - Active Directory ユーザーとコンピュータ
- UNIX ユーザーの作成
- 管理ツール - Active Directory ユーザーとコンピュータ
適当にユーザーを作る - (作成したユーザー) - ダブル クリック - UNIX 属性 タブ
(NIS ドメインを指定すると自動的に UID と GID が設定される)
- 管理ツール - Active Directory ユーザーとコンピュータ
- 初回パスワード同期 1ユーザーだけで良い
- (作成したユーザー) - 右クリック - パスワードのリセット
新しいパスワードを設定、ユーザーは次回ログオン時にパスワード変更が必要 - オン - 作成したユーザーで Windows ログオン - 初回パスワード変更
- 管理ツール/UNIX 用 Microsoft ID 管理
NIS サーバー - 右クリック - サービスの停止
NIS サーバー - 右クリック - サービスの開始
- (作成したユーザー) - 右クリック - パスワードのリセット
動作確認
Windows の ypcat で確認する
グループの確認
書式
ypcat -h (NISサーバー) -d (NISドメイン) group
実行例
> ypcat -d example group unigroup::10000:
ユーザーの確認
書式
ypcat -h (NISサーバー) -d (NISドメイン) passwd
失敗例
パスワードが同期されていない
キャッシュが表示されているだけかもしれないので、新しいユーザーを作成してもう一度確認してみる。
> ypcat -d example passwd uniuser1:ABCD!efgh12345&67890:10000:10000::/home/uniuser1:/bin/sh
成功例
> ypcat -d example passwd uniuser1:$1$bRfQOyzz$RuDlY64pDjyHnSLK3ymTO/:10000:10000::/home/uniuser1:/bin/sh
タグ: Active Directory
NIS