Windows Server 2012 はインストール オプションが3つあり、それぞれ以下の通りです。
Server Core
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コマンド インターフェースのみ。
PowerShell は利用可能。
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MinShell
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Server Core に加えて、サーバーマネージャーなどサーバーの設定に関する GUI が利用可能。
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Full Install
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GUI デスクトップ
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これがコマンドで移行できるようになりました。
つまり、GUI で設定した後に Server Core へ移行することで、運用中のメモリ使用量を減らすと言った使い方ができます。
Linux でいう Run Level 5 で設定して、Run Level 3 で運用するような使い方ができるということです。
仮想環境で構築する場合は必須のテクニックになると思われます。
現在のインストール状態を確認
Full Install の場合はデスクトップ画面が表示されるため一目瞭然ですが、Server Core と MinShell は使用可能なコマンドが異なるだけで見た目は区別できません。
まあ、mmc って打って実行できるかどうか確認すれば良いだけですが、一応正規の方法は以下の通りです。
PowerShell を起動して以下のようにコマンドを実行します。
PS C:¥> Get-WindowsFeature *GUI*
Display Name Name Install State
------------ ---- -------------
[X] グラフィック管理ツールとインフラストラクチャ Server-Gui-Mgmt-Infra Installed
[ ] サーバー グラフィック シェル Server-Gui-Shell Available
MinShell の場合は、グラフィック管理ツールとインフラストラクチャの左に X がつきます。
インストール オプションの移行
以下のコマンドは PowerShell で実行します。
各コマンドは3分程度で終了し、この後は再起動が必要です。
再起動中に5分程度の移行処理が走ります。
注意点としては、遅いマシンで実行すると実行時間のタイムアウトで失敗することがあります。その際はもう一度実行すると成功します。
なお、パッチ適用済みの状態になるかどうかは不明です。
PowerShell からは Restart-Computer で再起動できます。
Server Core
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MinShell
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Full Install
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移行元
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Server Core
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Add-WindowsFeature Server-Gui-Mgmt-Infra
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Add-WindowsFeature Server-Gui-Shell
(Server-Gui-Mgmt-Infra も一緒にインストールされる)
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MinShell
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Remove-WindowsFeature Server-Gui-Mgmt-Infra
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Add-WindowsFeature Server-Gui-Shell
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Full Install
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Remove-WindowsFeature User-Interfaces-Infra
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Remove-WindowsFeature Server-Gui-Shell
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